保存治療に抵抗する急性型化膿性脊椎炎の予後予測

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タイトル別名
  • Prognostic Prediction of Acute Pyogenic Spondylitis That Resists Conservative Treatment

抄録

<p>はじめに:本研究の目的は,保存治療に抵抗する急性型化膿性脊椎炎の予測因子を検討した.</p><p>対象と方法:対象は急性型化膿性脊椎炎に対し保存治療を行った76例である.男性49例,女性27例,年齢は平均74歳,観察期間は平均198日であった.以上の症例のうち保存治療に抵抗した30例をR群,抵抗しなかった46例をNR群とし比較検討した.</p><p>結果:年齢,性別,医療機関受診から診断までの期間,易感染性宿主,MRIの感染進展症例,耐性菌には有意差はなかった.R群とNR群の罹患椎体数は有意差を認めた.体温は有意差を認めなかった.WBCは初診時WBCに有意差を認めた.CRPは治療1週/2週/3週/4週CRPに有意差を認めた.多重ロジスティック回帰分析では,4週のCRPのみに有意差を認め,カットオフ値はCRP 2.0 mg/dlであった.</p><p>結語:保存治療に抵抗する急性型化膿性脊椎炎は,治療4週のCRPで予測可能であり,カットオフ値はCRP 2.0 mg/dlであった.</p>

収録刊行物

  • Journal of Spine Research

    Journal of Spine Research 14 (9), 1234-1238, 2023-09-20

    一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860465162686336
  • DOI
    10.34371/jspineres.2022-0054
  • ISSN
    24351563
    18847137
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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