知のメディアとしての書物:アナログvs.デジタル
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- 根本 彰
- 東京大学(名誉教授)
書誌事項
- タイトル別名
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- The book as a medium of knowledge: analog vs. digital
抄録
<p>紙の書物がもつ身体的特性が人の認知と密接に関わり,それが近代において書物が学術,文学,教育における特権的位置づけを獲得してきた。しかしながら,メディア論ではマクルーハン以降,書物メディアに比べてマルチメディアがもつ身体感覚的特性ゆえに影響力が大きいとされてきた。そして21世紀のネット社会においては,書物も含めてすべてのメディアがデジタルネットワークに吸収されようとしている。本稿ではメッセージを運ぶ仕組みであるコンテナとメッセージそのものであるコンテンツに分けて,メディアの変遷を歴史的に考察した。その上で,書物がもつ流通,検索,アーカイブにおける歴史的特性を活かした対応が要請されること,そして,その際に国立国会図書館デジタルコレクションの在り方が一つのモデルとなると述べた。</p>
収録刊行物
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- 情報の科学と技術
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情報の科学と技術 73 (10), 416-422, 2023-10-01
一般社団法人 情報科学技術協会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860609162700544
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- ISSN
- 21898278
- 09133801
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可