就学前におけるギフテッドのスクリーニングの可能性の検討

  • 中道 圭人
    千葉大学教育学部 千葉大学子どものこころの発達教育研究センター
  • 髙橋 実里
    東京学芸大学連合大学院教育学研究科 千葉大学国際高等研究基幹(教育学部)
  • 杉田 克生
    千葉大学子どものこころの発達教育研究センター

Bibliographic Information

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  • シュウガク マエ ニ オケル ギフテッド ノ スクリーニング ノ カノウセイ ノ ケントウ

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Abstract

療育センターを受診した5-6歳児16名(M=71.13か月)を対象に,ギフテッドのスクリーニングの可能性を検討した.まず,対象児を標準群(IQ85-114),マイルドリ群(IQ115-129), モデレイトリ群(IQ130以上)に分類した.また,対象児の行動や感情等(GADC-J,CBQ-JSR) について保護者に評定を求めるとともに,対象児に心の理論課題を実施した.その結果,マイルドリ群・モデレイトリ群では,標準群や他調査・5歳児と比べ,日常での衝動性やネガティブ感情の表出,そして心の理論課題の遂行において違いがあった.また,モデレイトリ群の参加児のみで見られる得点プロフィール(GADC-JでG選択数が多く,CBQ-JSRで複数領域にわたり得点が高い) が見出された.包括的なアセスメントが,幼児のギフテッドの可能性を判断するために有用だと考えられる.

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