海岸砂丘におけるカワラナデシコの表土中の埋土種子密度及び種子発芽能

書誌事項

タイトル別名
  • Seed density within the topsoil and seed germination ability of <i>Dianthus superbus</i> var. <i>longicalycinus</i> on a coastal dune

抄録

<p>カワラナデシコが野外で埋土種子集団を形成するか否かを検証するため,夏季の海岸砂丘の表土内(深さ5 cm)の種子密度及び種子発芽能を調べた。前年かそれ以前産の種子が,26地点の合計で194個/0.52 m3(186.5個/m2)確認された。表土中の種子密度はコウボウシバ群落が最も高く,シバ群落,ヒメヤブラン群落,ハイネズ群落の順であった。発芽試験での累積発芽率は,恒温・暗条件では21.6%であったが,太陽光を当てる変温条件に置くと85.6%に増加し,吸水だけでは休眠が解除しない種子が多く含まれることが明らかにされた。本種は春季を過ぎても発芽能を有する種子が表土中に残存し,埋土種子集団を形成することが示された。</p>

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