過疎内包型地域圏における高齢者と他出子との関係 : 2021年田万川調査の結果による予備的考察

DOI HANDLE オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Relationships between the Elderly and Their Separated Children in Regions Containing Depopulated Areas: A Preliminary Study Based on the Results of a Social Survey in the Tamagawa Region in 2021.

この論文をさがす

抄録

過疎地域で生活する高齢世帯に対して、近隣の地方都市に居住する別居家族としての他出子が日常的に訪問しつつ、その生活を支援している実態がある。このため、過疎高齢者の生活支援を検討する際には、高齢者と他出子との関係を取り込んだ実態分析が必要となる。本稿では、世帯と家族との関係から形成され、日常型移動によって支えられた過疎地域と近隣の地方都市との関係を「過疎内包型地域圏」として捉え、過疎高齢者の生活実態に即した生活支援策を提示するための予備的考察を試みた。山口県萩市田万川で実施した社会調査結果をもとに、日用品・食料品の買い物、病院への通院などの生活ニーズ充足のための用務先として、近隣の島根県益田市の存在感が大きく、過疎内包型地域圏が形成されていること、また、高齢者が最も頼りにしている人は配偶者と子どもであり、田万川地区内、過疎内包型地域圏などの比較的近距離に居住する他出子が、高齢者自身が入院した際の世話といった緊急時の対応にとりわけ期待されていることなどを指摘した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860764355010176
  • NII書誌ID
    AA11519621
  • DOI
    10.15017/7151777
  • HANDLE
    2324/7151777
  • ISSN
    13462717
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ