「見えづらいならやってしまおう」

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タイトル別名
  • An empirical study about the effect of ambiguity in task outcomes on cheating
  • ――事象の曖昧さと虚偽申告との関連性――

抄録

暗所では参加者が課題の結果を目視しづらく,それが自身に有利な結果を報告することに繋がる可能性がある。先行研究は,このことを指摘してきたが,実際の実験的検証はまだ行われていない。そこで本研究は課題結果の曖昧さ (i.e., 確認しやすさ) を直接に操作し,それが参加者の申告した成績に与える影響を検討した。102名の参加者は抽選箱から六分の一の確率で,ターゲットのボールを抽出する課題を遂行した。30試行うち,ターゲットを抽出した回数を参加者の成績として報告してもらった。ターゲットと非ターゲットの外観の類似度を操作した。結果として,報告成績に条件による有意な差は見られなかった (p = .054)。 ただし,効果量は比較的大きかったため (Cohen’s d = 0.321),事前登録のもと,課題やサンプルサイズ等の条件を見直した実験によってさらなる検討を行う。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860774931402112
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2023.0_97
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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