「浦島太郎」の国語科教科用図書における採録の変遷と各時期における役割―採録形態と表記に焦点を当てて―

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書誌事項

タイトル別名
  • Changes in the Edition of “Urashima Taro” in Japanese Language Textbooks and its Role in Different Periods: Focusing on the Form of Containing and the Orthography used

抄録

<p>本稿では、国定第2期から現行版まで、小学校用国語科教科書に採録され続けてきた「浦島太郎」に焦点を当て、各時期にどのような形態で採録され、活用されてきたのかを、これまでの先行研究ではあまり通時的に検討されてこなかった挿絵や教材文の表記に着目して、その背景も含めて整理・検討している。</p><p>当該教材は、明治期以降の書き言葉教育や言文一致、標準語教育、戦中から戦後にかけての話しことば教育や、現代における文法教育、読書教育、「伝え合う」力の育成、「我が国の言語文化」の教育と、活用のされ方に伴い採録の形態を変えてきた。本稿では、当該教材がこういった変遷に沿って、学習者が国語科教育の新たな学習内容を学ぶ度に、多くの児童に馴染みがあり、簡素なしかし多様な構成を持つ教材として繰り返し活用されてきたことを明らかにしている。</p>

収録刊行物

  • 国語科教育

    国語科教育 94 (0), 59-67, 2023-09-30

    全国大学国語教育学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860797238574720
  • DOI
    10.20555/kokugoka.94.0_59
  • ISSN
    21899533
    02870479
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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