市街化による緑地の雨水浸透機能の変化に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Change in Rainwater Infiltration Functions of Green Spaces Affected by Urbanization
  • Case Study at Shakujii River Middle Basin in Nerima Ward, Tokyo
  • 東京都練馬区内の石神井川中流域を対象として

抄録

<p>近年、気候変動によって世界中で水害が発生している。その中で水害対策の一つにグリーンインフラの活用が期待されている。長期的な計画では市街化による緑地の雨水浸透機能の変化を考慮する必要があるが、これに関する研究は少ない。本研究では石神井川中流域を対象とし、市街化による緑地の雨水浸透機能の変化に明らかにした。その結果、緑地の雨水浸透機能は1950年頃から1990年頃の間に78.9%減少し、1950年頃から2020年頃の間でも85.5%減少しており、市街化後も減少していることがわかった。シナリオ分析からは農地保全制度によって1.66㎜/hの雨水浸透機能が将来的に維持されることがわかった。また、公園や農地、農地保全制度が緑地の雨水浸透機能の維持に貢献していることがわかった。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 58 (3), 1470-1477, 2023-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

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