ナラティヴ・セラピーの「エイジェンシー」は,ブリーフサイコセラピーに何をもたらすのか
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- 木場 律志
- 甲南女子大学
書誌事項
- タイトル別名
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- What does an “agency” in narrative therapy bring to the brief psychotherapy?
抄録
<p>ナラティヴ・セラピーにおけるセラピスト(以下,Th)の姿勢について,事例を提示しながら「エイジェンシー」の観点から論じるとともに,エイジェンシーとブリーフサイコセラピーの関連について検討した。エイジェンシーとは,クライエント(以下,Cl)の好みを探索し理解し続けようとするThとClの間に生成されるものであり,常に更新されていくものだと考えられ,またこのエイジェンシーが生成され続けるようにClの好みを探索し理解し続けようとすることが,ナラティヴ・セラピーのThに求められる姿勢であることが示唆された。そして,エイジェンシーはブリーフサイコセラピーときわめて密接な関連があり,Thがエイジェンシーを生成し続けようとすることは,ブリーフサイコセラピーの実践においても不可欠であることが示された。</p>
収録刊行物
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- ブリーフサイコセラピー研究
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ブリーフサイコセラピー研究 32 (1), 1-13, 2023-10-31
日本ブリーフサイコセラピー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860919505543680
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- ISSN
- 24329371
- 18805132
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可