ナラティヴ・セラピーの「エイジェンシー」は,ブリーフサイコセラピーに何をもたらすのか

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書誌事項

タイトル別名
  • What does an “agency” in narrative therapy bring to the brief psychotherapy?

抄録

<p>ナラティヴ・セラピーにおけるセラピスト(以下,Th)の姿勢について,事例を提示しながら「エイジェンシー」の観点から論じるとともに,エイジェンシーとブリーフサイコセラピーの関連について検討した。エイジェンシーとは,クライエント(以下,Cl)の好みを探索し理解し続けようとするThとClの間に生成されるものであり,常に更新されていくものだと考えられ,またこのエイジェンシーが生成され続けるようにClの好みを探索し理解し続けようとすることが,ナラティヴ・セラピーのThに求められる姿勢であることが示唆された。そして,エイジェンシーはブリーフサイコセラピーときわめて密接な関連があり,Thがエイジェンシーを生成し続けようとすることは,ブリーフサイコセラピーの実践においても不可欠であることが示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860919505543680
  • DOI
    10.20748/jabp.32.1_1
  • ISSN
    24329371
    18805132
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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