保育者が実践の中で抱くズレの認知の特徴
書誌事項
- タイトル別名
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- Features of Childcare Workers’ Practical Recognition of Gaps
抄録
本論では,保育者が実践の中で抱く「ズレの認知」に着目した。具体的には,保育者が子どもを理解する上で,ズレを感じたエピソードを収集し分析した。先ず,記述内容をKJ法により分類し,保育者がどのようなズレを認知しているのかを整理した。次に,保育経験年数との関係をテキストマイニング等を援用し分析した。その結果,1)保育者のズレには,「思い込み・決めつけによるズレ」「経験させたい願い・期待によるズレ」「計画の遂行・強い信念によるズレ」「戸惑い・困惑によるズレ」「ありのままの受容によるズレ」が存在すること,2)保育者がズレを認知できるかどうかは保育経験年数に関係がないこと,3)ただし,保育経験年数ごとのズレの認知の内容には,一定の特徴が認められることが明らかとなった。最後に,保育者の置かれた諸条件及び保育者効力感との関連から,今後の展開の可能性を述べた。
収録刊行物
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- 応用教育心理学研究
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応用教育心理学研究 40 (1), 3-17, 2023-08-31
日本応用教育心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860919505562240
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- ISSN
- 24366129
- 09108955
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可