救急現場用感染防止衣の除菌・洗浄方法と交換時期についての検討

  • 安田 康晴
    広島国際大学保健医療学部救急救命学科 広島国際大学保健医療学部救急救命学科救急現場活動学研究室
  • 佐々木 広一
    広島国際大学保健医療学部救急救命学科

書誌事項

タイトル別名
  • Study on sterilization, cleaning methods and replacement times for prehospital infection-prevention garments
  • キュウキュウ ゲンバヨウ カンセン ボウシイ ノ ジョキン ・ センジョウ ホウホウ ト コウカン ジキ ニ ツイテ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p>目的:救急現場用感染防止衣の除菌・洗浄方法と交換時期について検討すること。方法:ナイロン系をオゾン除菌(4カ月使用想定)と洗濯機で市販洗剤を用いた洗濯後に自然乾燥(50回)させ,耐水・ウイルスバリア性をASTM・JIS,繊維断面を電子顕微鏡で,除菌剤別噴霧を3カ月間の実使用で,不織布を乾燥機で乾燥させ,それぞれ繊維劣化を確認した。結果:オゾン除菌と洗濯後の繊維劣化は有孔膜フィルムナイロン系で認められたが,無孔膜フィルムでは認められなかった。除菌剤別噴霧の繊維劣化は塩素系除菌剤で,不織布製で乾燥機による乾燥で毛羽立ちや毛玉が認められた。結論:ナイロン系・不織布製とも,洗浄は洗濯機で塩素系以外の市販洗剤を用いた洗濯後に自然乾燥させる。除菌はオゾンと塩素系除菌剤は繊維劣化を生じるため繊維劣化が生じない除菌剤を噴霧する。交換は感染防止衣に亀裂や破損,毛玉,毛羽立ちが,不織布製は汚染が認められた場合とする。 </p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ