ドローンと衛星観測による伊庭内湖における水草繁茂面積の簡易推定

書誌事項

タイトル別名
  • Simplified Estimation of Aquatic Vegetation in Ibanaiko Lagoon adjacent to Lake Biwa using drones and satellite observation
  • ドローン ト エイセイ カンソク ニ ヨル イテイ ナイコ ニ オケル ミズクサ ハンモ メンセキ ノ カンイ スイテイ

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説明

<p> 琵琶湖の東岸に位置する伊庭内湖の水草繁茂状況をよりよく理解するため,伊庭内湖の繁茂面積の季節変化をドローンと衛星データを用いて調査した。2021年の2月から12月の間に6回,ドローンで伊庭内湖を連続撮影し,合成画像(オルソモザイク画像)を作成した。作成した画像をもとにQGISにて水草を囲うようにポリゴンを作成し,水草繁茂面積および被覆率を算出した。調査範囲63 haのうち水草繁茂面積の最大値は36 haで,割合は57 %であった。水草繁茂面積を衛星観測で得られた正規化植生指数を用いて検出した場合と比較すると,正の相関(相関係数= 0.988, p < 0.01)が得られた。調査期間中の水草繁茂の変化は,5月から繁茂が始まり7月にかけて急激に増加し,8月にピークとなった後減少し,12月にはほとんど確認できなくなった。目視で確認された水草は主としてヒシ属(Trapa L.)およびホテイアオイ(Eichhornia crassipes)であった。8月のピーク時の第一優占種はヒシ属であったが,その後,ヒシ属がホテイアオイより先行して減少したため,12月の優占種はホテイアオイにシフトした。</p>

収録刊行物

  • 陸水学雑誌

    陸水学雑誌 84 (1), 65-74, 2023-02-25

    日本陸水学会

参考文献 (8)*注記

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