保育の場における発達支援
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- 杉山 弘子
- 尚絅学院大学
抄録
本稿の目的は、集団保育の場における乳幼児期の子どもの発達支援の要点について考察することである。保育の場における発達支援の要点として、第1に、活動の主体としての子どもの発達を支援することをあげた。生活の場面では、自分でしたいという子どもの要求に大人が気づき、大人との共同を経て一人でできるようになっていく過程を支えること、遊びの場面では、子どもの主体性を尊重し、遊びのおもしろさと仲間関係を視野に入れた支援を行うことで、子どもは活動の主体として育っていけると考えられる。第2の要点として、仲間関係を育てることで一人ひとりの子どもの発達を支援することをあげた。仲間と遊ぶこと、仲間に受け入れられることは、子どもに情緒及び行動の安定をもたらす。また、話し合いができる仲間関係を築いていくことで、クラスが安心できる居場所になり、子どもたちは生活と遊びを充実させながら発達につながる経験を積み重ねていくことができるようになると考えられる。
収録刊行物
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- 発達支援学研究
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発達支援学研究 3 (1), 15-23, 2022-10-31
日本発達支援学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860929791677568
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- ISSN
- 24357626
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可