2018年アナク・クラカタウ山体崩壊による津波の数値シミュレーション:解析手法間の再現性評価比較

書誌事項

タイトル別名
  • NUMERICAL SIMULATION OF 2018 TSUNAMI BY ANAK KRAKATAU COLLAPSE: COMPARISON OF REPRODUCIBILITY ASSESSMENT BETWEEN ANALYSIS METHODS

抄録

<p> 2018年のクラカタウ火山の山体崩壊を例とする火山活動では,予測検討として崩壊すべり面や崩壊土砂の推定を行うことが困難であるため,様々な可能性を考慮した計算が必要とされる.このような背景から,火山の山体崩壊を表現する数値モデルは,土砂崩壊と津波伝播を精度良く表現することに加え,トータルコストの低い簡易的な手法の導入が必要となる.本研究では,クラカタウ火山の山体崩壊を対象とし,非線形長波理論に基づく二層流モデルとFritz-Wattsの簡易手法によるモデル化の2つの手法による再現性評価を目的とした.再現計算の結果,二層流モデルを用いた解析は火山周辺で高い再現性を示し,Fritz-Wattsの簡易手法を用いた解析はスンダ海峡沿岸域で十分な精度があることが示された.以上の結果から,二層流モデルとFritz-Wattsの簡易手法による山体崩壊現象の予測・再現可能性が示唆された.</p>

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参考文献 (17)*注記

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