地域医療における薬薬連携の役割

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  • Cooperation between Local Pharmacy Pharmacists and Hospital Pharmacists in Community Medicine

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抄録

<p>日本では高齢者が急速に増加しており,2025年には75歳以上の後期高齢者が2,000万人を超えると推定されている.そこで,日本では超高齢化社会における医療を支えるため,医療体制は病院完結型医療から地域完結型医療への転換を求められている.厚生労働省は,2025年を目途に高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで,可能な限り住み慣れた地域で,自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう,地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進している1).そのため,通院だけでなく入院・退院,在宅までのあらゆる治療過程において,薬薬連携に基づく保険薬局薬剤師と病院薬剤師の継続した切れ目のない薬学的ケアが必要とされる2).近年,各病院で薬薬連携の取り組みが行われ,地域全体で医療を効率的に提供する体制の構築が進められている3).本稿では,薬薬連携のこれまでの経緯,現状と課題などを整理する.</p>

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