書誌事項
- タイトル別名
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- Two cases of nasopharyngeal carcinoma resected by endoscopic nasopharyngectomy
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抄録
内視鏡下に腫瘍切除を行った上咽頭癌2例を経験したので報告する。症例1は62歳男性で,放射線治療後の後上壁型rT1の扁平上皮癌症例であり,内視鏡下に経口蓋法で腫瘍切除を行った。術後再発を認めなかったが,創傷治癒が遷延した。症例2は92歳女性で,右側壁型T1の腺癌症例であり,内視鏡下に経鼻腔法で腫瘍切除を行った。創部は遊離鼻中隔粘膜弁で被覆し,良好な創傷治癒を得た。現在術後18か月まで再発を認めていない。上咽頭癌において放射線抵抗性の組織型や放射線治療後の局所再発例に対する内視鏡下腫瘍切除は,良好な視野で低侵襲に切除することができるため,適切に症例を選択すれば有用な選択肢のひとつであると考えられた。
収録刊行物
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- 頭頸部外科
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頭頸部外科 33 (2), 205-211, 2023
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860996982936960
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可