土器の蛍光X線分析―主成分酸化物の日常分析のための少量試料ガラスビードと,定量に関する幾つかの検討

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タイトル別名
  • X-Ray Fluorescence Determination of Major Oxides in Ancient Ceramics — Glass Bead Specimens with Minimal Amount (11 mg) of Sample for Routine Analyses

抄録

<p>考古学的な遺物を分析する際,破壊を伴う前処理は最小限にする必要がある.そこで,蛍光X線分析としてはかなり少量である11 mgの試料粉末を用いて,主成分酸化物(Na2O, MgO, Al2O3, SiO2, P2O5, K2O, CaO, TiO2, MnO, total Fe2O3)定量用のガラスビードを作製した.精粉砕した土器あるいは火成岩を300倍量の融剤(無水四ホウ酸リチウム)と混合し,この混合物を高周波誘導加熱・熔融・急冷することで,直径約35 mmのガラスビード測定試料を得た.調製したガラスビードを波長分散型蛍光X線分析装置で測定し,試薬調合標準に基づいて作成した検量線を用いて定量した.併せて,試料:融剤=1:10で混合・熔融したガラスビードを用いた検量線法,試料:融剤=1:300で混合・熔融したガラスビードを用いたセミ・ファンダメンタル・パラメーター法でも定量し,結果を比較した.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 43 (0), 201-210, 2012-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861007111683712
  • DOI
    10.57415/xshinpo.43.0_201
  • ISSN
    27583651
    09117806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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