骨髄穿刺により診断に至ったパルボウイルスB19感染の高齢者の 1 例

DOI
  • 松尾 明美
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 呼吸器内科
  • 宍戸 瑛理
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 呼吸器内科
  • 堀内 俊道
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 呼吸器内科
  • 柳沢 克也
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 呼吸器内科
  • 鈴木 慶彦
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 総合診療科
  • 後藤 博久
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 総合診療科
  • 山川 淳一
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 総合診療科
  • 鈴木 貞博
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 総合診療科
  • 川口 研二
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 病理診断科
  • 牧野 睦月
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 病理診断科
  • 小川 英佑
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病科
  • 原 亮祐
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病科
  • 宮本 英雄
    JA 長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 外科

抄録

症例は 81 歳男性。1ヵ月の経過で活気不良が増悪し,2系統優位の血球減少と高熱を呈したために骨髄穿刺検査を施行した。塗抹および 組織中に巨大前赤芽球が認められたことからパルボウイルスB19感染が疑われ,パルボウイルスB19IgM検査を施行し診断に至った。高齢者のパルボウイルスB19感染は典型的な所見に欠けることが多いため臨床症状からパルボウイルスB19感染を疑うことが難しい。高齢者が血球減少を来たす疾患として,骨髄異形成症候群をはじめとする血液疾患を筆頭に,高齢者は多数の薬剤を内服していることが多く薬剤性の血球減少など様々な疾患が鑑別に挙げられる。骨髄病理所見上の巨大前赤芽球はパルボウイルスB19感染に特徴的であり,パルボウイルスB19感染症を疑った場合,骨髄穿刺が診断に有用となる場合がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861074208248832
  • DOI
    10.60227/jhgmwabun.19.5_332
  • ISSN
    27587878
    21858136
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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