精神障害のある方へのジョブコーチによる支援

DOI
  • 野﨑 智仁
    国際医療福祉大学保健医療学部作業療法学科 NPO法人那須フロンティア

書誌事項

タイトル別名
  • Support by job coaches for mentally disabled persons

抄録

<p>精神障害者の雇用者数は,他の障害種と比較しても増加傾向ではあるが,離職率の高さが報告されており,就職後の職場適応支援が重要である.ジョブコーチとは職場適応援助者とも言い,実際の職場で働く障害者(特に重度障害者)を直接的・間接的・継続的に援助する.基本的には実際の職場で,障害者にわかりやすい作業手順を示し,他の職場仲間との作業や人間関係を調整し,本人の職場適応と就労自立を必要なだけ支援し,職場仲間による自然な形の支援「ナチュラルサポート」へ展開する役割を担っている.精神障害者へのジョブコーチ支援では,疾病性にも配慮しつつ個別性へ配慮した支援が重要である.これは個人の特性に留まらず,精神障害者を取り巻く環境因子についても同様であり,細やかな支援の実践が求められる.精神障害者のリカバリーを実現し,社会の発展のためにも,ジョブコーチの更なる活躍に期待したい.</p>

収録刊行物

  • 産業精神保健

    産業精神保健 31 (4), 184-188, 2023-11-20

    一般社団法人 日本産業精神保健学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861150942811392
  • DOI
    10.57339/jjomh.31.4_184
  • ISSN
    27581101
    13402862
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ