道路吹雪災害の発生機構と減災に向けたリスクマネジメントの適用

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書誌事項

タイトル別名
  • Generation Mechanism of Blowing-Snow Disasters Hitting Road Traffic and Application of the Disaster Risk Management to Disaster Mitigation

抄録

道路吹雪災害の3 つの被害対象である道路,車両,道路利用者の各素因に,誘因である視程障害および吹きだまりの外力が作用して災害が発生する。誘因と素因がそれぞれ相互に関係するため,道路吹雪災害の構造は複雑である。本研究では,道路吹雪災害を最小限に抑える方策についてリスクマネジメントの観点から考察した。道路吹雪災害のリスク対応では,通行止めや運転中止などのリスク回避が重要となる。リスク回避を社会に定着させるためには,リスクコミュニケーションを通じて,気象機関・道路管理者・メディア・道路利用者等のステークホルダー間で情報を共有し,意思疎通と共通理解を図る必要がある。また,PDCA サイクルを通してリスクコミュケーションを継続的に発展させることで,道路吹雪災害リスクへの各ステークホルダーの対応レベルが高くなり,社会全体としての吹雪災害対応力も向上すると考えられ,そのような仕組みを今後強化していくべきことを提案した。

収録刊行物

  • 自然災害科学

    自然災害科学 41 (S09), 187-201, 2022-10-15

    日本自然災害学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861228325115904
  • DOI
    10.24762/jndsj.41.s09_187
  • ISSN
    24341037
    02866021
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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