腹腔鏡下縫合閉鎖を行った鴨の骨による大腸穿孔の1例

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  • A Case of Large Bowel Perforation Caused by a Duck Bone Treated by Laparoscopic Surgery

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抄録

<p>患者は62歳男性.2022年2月下旬下腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した.左下腹部に圧痛と腹膜刺激症状を認めた.体温37.9℃,白血球12,400/mm3,CRP 6.8mg/dlと炎症反応の上昇を認めた.腹部CTにてS状結腸に貫通するような線状の異物が確認できた.上腹部には遊離ガス像と骨盤内には少量の腹水も認めた.異物穿孔による腹膜炎と診断して手術を施行した.腹腔鏡で観察すると,S状結腸に穿孔部が確認でき,穿孔部から約4cm長の線状異物の先端が突き出ていた.鉗子で異物を除去して穿孔部を近傍の脂肪垂で被覆閉鎖した.異物は術後の問診で鴨の骨であることが判明した.術後経過は良好で術後10日で退院した.</p>

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