全球対流圏オゾンに対するヨウ素過程の影響

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of iodine processes on global tropospheric ozone

抄録

<p>対流圏におけるオゾンは、CO2、メタンに次ぐ強力な温室効果ガスであるため、そのプロセスの理解や地球規模での影響評価が重要である。しかしながら、ヨウ素によるオゾン消失については、IPCC第6次評価報告書で用いられた気候モデルでは、ヨウ素化学は考慮されておらず、対流圏オゾンやその気候影響に対するヨウ素の役割は十分に評価されていないのが現状である。そこで本研究では、ヨウ素に関連するプロセスを全球化学気候モデル CHASERに組み込み、ヨウ素が全球規模の対流圏オゾン分布や収支へ与える影響を評価した。ヨウ素過程を考慮したモデルでは、大気中のヨウ素によるオゾン消失(約14%)および海表面のヨウ素によるオゾン消失 (約4%) を合わせると、ヨウ素の全オゾン消失量に対する寄与は約18%に達することが示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861305859475968
  • DOI
    10.14862/geochemproc.70.0_140
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ