大学運動部活動における動機づけ雰囲気、勝敗に対する態度、 オーバーコミットメントの関係

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タイトル別名
  • 個人種目と集団種目に着目して

抄録

<p>本研究では、個人種目と個人種目に着目し、運動部の動機づけ雰囲気、勝敗に対する態度、オーバーコミットメントの関係について検討することを目的とした。運動部所属の大学生796名を対象に調査を行い、 運動部の動機づけ雰囲気を独立変数、 勝敗に対する態度を媒介変数、 オーバーコミットメントを従属変数としたモデルを設定し、多母集団同時分析によってモデル妥当性の検討を行った。その結果、モデル適合度は基準を満たす値が得られた。次に、有意なパス係数について、個人種目群(328名)は、コーチの能力志向と競争が勝利志向性(それぞれβ=.13、.31)に正のパスを示した。また承認はレクリエーション志向性(β=.25)に正のパス、協調はレクリエーション志向性(β=-.31)に負のパスを示した。勝利志向性はオーバーコミットメント(β=.37)に正のパスを示した。一方、集団種目群(468名)は、競争が勝利志向性(β=.24)とオーバーコミットメント(β=.31)に正のパスを示し、レクリエーション志向性(β=-.17)に負のパスを示した。コーチの練習支援はレクリエーション志向性(β=.14)とオーバーコミットメント(β=.13)に正のパスを示した。協調はレクリエーション志向性(β=-.19)に負のパスを示した。コーチの能力志向はレクリエーション志向性(β=.12)に正のパスを示した。レクリエーション志向性はオーバーコミットメント(β=-.10)に負のパスを示し、 勝利志向性はオーバーコミットメント(β=.13)に正のパスを示した。個人種目群と集団種目群のモデル内のパス係数にも一部有意な差が認められた。以上のことから、集団種目群と個人種目群では、運動部の動機づけ雰囲気、勝敗に対する態度、オーバーコミットメントへの影響が異なることが明らかとなった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861305859995648
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.73.0_292
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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