ハンドボール男子世界トップレベルにおけるゴールキーパーのパフォーマンスに関する研究

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  • 時間帯別のセーブ率に着目して

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<p>ハンドボール競技におけるゴールキーパーの研究はセービング動作やサイドシュートなどの局所的な研究が多く、試合および大会を通じた研究はされていない。そこで本研究は東京オリンピック大会の上位4チームを対象とし、ゴールキーパーのパフォーマンスをゲーム分析を用いて明らかにし、勝敗に関わる要因を明らかにすることを目的とした。分析の結果、勝利チームはセーブ率(30.1%±6.1)・枠外率(10.1%±5.0)・阻止率(40.2%±7.0)が敗北チームより有意に高く、試合の中盤から終盤(10分~20分、20~30分、30~40分、40分~50分)にかけてセーブ率および阻止率が有意に高いことが明らかとなった。さらにシュートエリアはwing、pivot、BTの阻止率が有意に高く、9mのシュートに対してセーブ率および阻止率が有意に高い結果となった。</p><p>以上の結果から男子世界トップレベルのゴールキーパーは試合全体、特に中盤から終盤にかけてセーブ率を安定させること、そのためにはシューターと1対1の状況のシュートに対して良い位置取りを行い、シューターにプレッシャーを与えている可能性が示唆された。</p>

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