当院における変形性股関節症の患者背景及び術式の変遷について

  • 久米 慎一郎
    久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター
  • 原口 敏昭
    久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター
  • 山木 宏道
    久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター
  • 林田 一友
    久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター
  • 後藤 昌史
    久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター
  • 平岡 弘二
    久留米大学病院整形外科
  • 大川 孝浩
    久留米大学医療センター整形外科・関節外科センター

Abstract

<p>【目的】当院における変形性股関節症(股OA)患者の背景,術式,患者数の経時的変化を検討した.【対象と方法】1984年から2019年の36年間で,股OAに対して,初回手術を行った4509関節を対象とした.調査項目は性別,平均年齢,術式,1次性OAか2次性OAかを経時的に調査した.【結果】性別では,女性患者が圧倒的に多いが,男性割合は緩やかに上昇傾向であった.平均年齢は41歳(1984年)から68歳(2019年)に高齢化しており,術式は2000年までは関節温存手術であるキアリ骨盤骨切り術(キアリ手術)と人工股関節置換術(THR)はほぼ同数であったが,2000年以降はTHR症例数が徐々に増加し,現在では圧倒的にTHR症例数が多くなっていた.また,1次性OAは約10%前後であった.【考察】股OAの初回手術において,徐々に高齢化を認め,男性症例や1次性OA患者の増加を認めた.また,骨切り手術を必要とする若年者も大幅に減少傾向であった.</p>

Journal

  • Orthopedics & Traumatology

    Orthopedics & Traumatology 72 (3), 405-409, 2023-09-25

    West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology

References(3)*help

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