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説明
<p>【目的】人工股関節全置換術(THA)術中に合併した大転子先端部骨折(Tip fracture)が術後臨床成績に与える影響を評価することである.【対象と方法】2016年3月から2020年1月に当科で単一術者が仰臥位でTHAを行った257例279股を対象とし,術後1週の単純CTでTip fractureを認めた骨折群7例7股と,認めなかった群より抽出した対照群21例21股に分け,患者データ,臨床評価項目,画像評価項目を両群間で比較検討した.【結果】患者データは両群間で有意差を認めなかった.Harris hip score(HHS)の機能項目は骨折群35.6±8.3点(27-47点),対照群43.3±5.8点(28-47点)と,骨折群で有意に低値であった.骨折率は全体で2.5%,Direct anterior approachで2.3%,Anterolateral supine approachで2.6%であった.最終経過観察時の偽関節率は71.4%であった.【結語】仰臥位THA術中に生じた大転子Tip fractureは術後短期のHHSの機能スコアを低下させる.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (4), 683-685, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861305860311296
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可