抄録
<p>【はじめに】広範囲脊椎固定術の術後合併症としてDistal Junctional Failure(DJF)があるが,standardな治療は確立されていない.今回,症候群性側弯症術後においてDJFを来した症例に対し遠位固定端(LIV)を延長せず,前方固定の追加で対処し得た2症例を報告する.【症例】症例1:33歳の男性.神経線維腫症1型による側弯症に対し後方矯正固定術(T9-L3)および頂椎dystrophic change部の支柱骨移植施行.術後3年でL2/3偽関節に対し遠位スクリューの入れ替えと前方固定(椎体間cage併用)を施行.症例2:14歳の女性.Marfan症候群による側弯症に対し後方矯正固定術(T2-L3)施行.術後4年でL2/3偽関節に対し再手術施行.椎体スクリューも併用した.2症例とも再手術後2年で良好な骨癒合が得られている.【結論】本法はLIVを延長することなく対応可能であり,DJF治療の選択肢と考えられる.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 72 (4), 754-757, 2023-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861305860337024
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可