脛骨遠位部骨折(AO 43)に対して髄内釘とプレートを併用した3例

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<p>近年,髄内釘の適応は拡大し,骨幹端骨折にも広がっている.それゆえ脛骨遠位部骨折の手術方法としてはプレート固定に加えて髄内釘固定も増加してきている.髄内釘は低侵襲かつ早期荷重が可能となるが,遠位部骨折の場合は固定力不足による偽関節や整復不良のリスクが報告されている.一方でプレート固定は良好な整復位を得られるが,軟部組織トラブルが問題となる場合が多く,また免荷を要する場合が多い.今回,当院で髄内釘にロープロファイルのプレートを併用し良好な成績を得た3例を経験したため報告する.症例はAO分類43Aが2例,43Bが1例であった.43Aの1例は脛腓間不安定性を認めたため術後6週免荷としたが,その他の2例は早期荷重が可能であり,全例で骨癒合が得られた.ロープロファイルのプレートを髄内釘と併用することで軟部組織トラブルを起こすことなく良好な整復と固定性が獲得でき,脛腓間不安定性がなければ早期荷重が可能となる.</p>

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