書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Feeding Damage by Nut Weevils (<i>Curculio</i> spp.) on Fagaceae Seed Germination
抄録
<p>ブナ科の樹木では,シギゾウムシ属の昆虫が散布前の主要な種子捕食者であり,その後の更新過程を決定づける場合がある。本研究では,コナラ,ミズナラ,クリの3樹種を対象に,堅果生産量,シギゾウムシ類の幼虫による樹種と堅果サイズに対する選好性,食害の程度と堅果サイズが発芽に及ぼす影響について調査した。各樹種10個体の樹冠下で105個ずつ堅果を採集した。堅果から脱出した幼虫を,飼育マットを敷き詰めたプリンカップで飼育し,羽化後に同定を試みた。堅果の発芽の成否も記録した。堅果の食害率はクリで50.5%,ミズナラでは41.0%,コナラでは24.8%であった。コナラとミズナラでのみ,堅果サイズと脱出した幼虫数の間には有意な正の相関が認められた。コナラとミズナラの堅果からは,クリシギゾウムシ,コナラシギゾウムシ,クロシギゾウムシの3種,クリの堅果からはクリシギゾウムシのみが脱出後に羽化した。優占種であったクリシギゾウムシのみがクリの堅果を選択していた。発芽成功については,コナラでは堅果サイズが正の影響,ミズナラでは幼虫数は負の影響を与え,クリでは堅果サイズと幼虫数は有意な影響を与えていないことが示された。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会誌
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日本森林学会誌 105 (12), 365-374, 2023-12-01
一般社団法人 日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861305862804736
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- ISSN
- 1882398X
- 13498509
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可