リモート・センシングを用いた地球規模の穀物生産量推定法の動向

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タイトル別名
  • Recent Studies on Estimation of Global Cereal Production using Remote Sensing
  • リモート センシング オ モチイタ チキュウ キボ ノ コクモツ セイサンリョウ スイテイホウ ノ ドウコウ

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説明

1960年に衛星リモート・センシングが始まって以来、多くの人工衛星が打ち上げられ、大量の地球観測データが蓄積された。現在、地域レベルから全球的スケールまで、環境や農業のパラメータを観測するうえで、衛星リモート・センシング技術は欠くことができない存在となっている。穀物生産量の推定は、毎年の生産量(短期的生産量)と地球温暖化等によって変動する生産量(長期的生産量)の2つの局面に分けられる。短期的生産量は、毎年の作付面積と単位面積当り収穫量(単収)から計算できる。一方、長期的生産量を把握するには、50~100年規模での栽培面積の推移と今後の単収の変動を予測する必要がある。本論文では、世界の主要穀物生産量の推定に焦点を当て、リモート・センシングを用いた短期から長期にわたる生産量推定に関する研究を中心に紹介する。最後に、世界の穀物生産量を推定するうえで、現在直面している問題と今後必要な研究の方向について議論する。

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参考文献 (91)*注記

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