馴染みのない研究方法論を学ぶ過程にみる科学教育研究者の変容に関する事例的考察

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タイトル別名
  • A Case Study on the Changes of a Science Education Researcher in the Process of Learning an Unfamiliar Research Methodology

抄録

<p>研究方法論への理解は,目的に応じた研究方法の選択のみならず,科学教育研究における豊かな研究者コミュニティの醸成にとって重要である.本研究では,主として量的研究方法を用いている1人の若手研究者が馴染みのない質的研究方法を学ぶ過程に着目し,その過程で生じる研究者の変容を事例的に明らかにしていく.これにより,科学教育研究者が異なる研究方法論を学ぶという営みは,当該の研究方法に対する理解を得ることのみならず自身にとって馴染みのある研究方法論の輪郭を省みる行為となること,共に学ぶ他者の存在とその属性及び自己の研究経験がもつ属性が大きく影響しうること,個人の文脈を超えて研究者コミュニティが豊かになることに資する気づきを研究者にもたらす可能性があることを指摘する.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861327758281344
  • DOI
    10.14935/jsser.38.2_169
  • ISSN
    18824684
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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