両側唇顎口蓋裂患者にIDO(Interdental Distraction Osteogenesis)を用いて咬合の回復をした症例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Occlusal Restoration Using Interdental Distraction Osteogenesis (IDO) in a Patient with Bilateral Cleft Lip and Palate

この論文をさがす

抄録

口唇口蓋裂患者の多くは,上顎歯列弓の狭窄や,永久側切歯の先天欠如を伴うことが多く,早期に矯正治療を開始し専門医によるチームアプローチが必要となる。顎裂に対しては,犬歯の萌出誘導のため腸骨海綿骨移植を行っている。しかし顎裂幅が大きいと,移植骨片の安定性が悪いため骨架橋を得られないことがある。そこで近年,Bone transportの概念を応用した,IDO(Interdental Distraction Osteogenesis)により,幅の広い顎裂を縮小する方法が報告されている。今回,顎裂幅の広い口唇裂・口蓋裂患者に対して,顎裂幅の縮小を目的として,IDOを用いて上顎歯槽骨の移動,および矯正歯科治療を行い,良好な結果を得たので,その概要について報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ