食品廃棄物をタンパク源としたエタノール発酵とタンパク質の資化

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タイトル別名
  • Ethanol fermentation and assimilation of protein using protein sources from food wastes

抄録

<p>サバのみりん干しの生産工程では、砂糖、醤油、味噌、食塩、旨味調味料からなる下漬け調味料の廃液が大量に排出されており、化学的酸素要求量(COD)も高いためその処理に苦労している。また、養鶏場では若鶏が産む殻が柔らかい軟卵が約15%を占め、これらは廃棄されているのが現状である。本研究では、サバのみりん干し廃液あるいは軟卵モデルである市販の鶏卵をタンパク源として用い、エタノール発酵に適用可能か検討した。さらに、酵母の増殖に伴うタンパク質の資化によって、廃液のCOD低減が可能か検討した。みりん干し廃液は十分に酵母増殖のタンパク源になることが分かった。ただし、CODは低減したものの放流には不充分な値であった。一方、鶏卵も酵母増殖のタンパク源として利用可能であった。卵白はリゾチームの影響で発酵が阻害されるが、熱処理やマオウの添加で改善することができた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861383237464704
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.34.0_245
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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