不活性ガス雰囲気下におけるニトリルブタジエンゴム熱分解残渣の炭化挙動

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タイトル別名
  • Carbonization behavior of nitrile butadiene rubber pyrolysis residue under inert gas atmosphere

抄録

<p>使用済みニトリルブタジエンゴム(NBR)製ゴム手袋のリサイクルの一つとして熱分解油化が挙げられるが、それにより発生する残渣(NBR残渣)も主成分が炭素であり、固形燃料としての利用が期待できる。そこで本研究ではNBR残渣を窒素雰囲気下で熱処理した時の元素組成や吸湿性を評価した。その結果、NBR残渣の炭素重量割合は900℃以下の熱処理で大きな変化は見られなかった。これに対し酸素重量割合は熱処理温度700℃の時に最大となった後は熱処理温度の上昇とともに減少し、また、水素重量割合は熱処理温度上昇とともに減少した。このことは熱処理温度が700℃以下の場合には脱メタン化や脱水素が進行し、800℃以上では脱炭酸も進行したことを示唆している。さらに、NBR残渣の吸湿性は800℃以上の熱処理により低下した。以上のことから800℃以上で熱処理したNBR残渣は固形燃料として利用に適すると考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861383237505408
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.34.0_385
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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