書誌事項
- タイトル別名
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- Organoid-based therapy
抄録
<p>体外環境における培養技術が2次元から3次元に発展する中,“ミニ臓器”とも称されるオルガノイドの培養技術とその臨床応用が高い注目を集めている.オルガノイドは諸臓器・組織に備わる機能単位を体外でより忠実に再現することが可能であり,生理的な機能の解析だけでなく病態の再現や治療薬開発においても重要なプラットフォームとして活用が拡大している.また,オルガノイドに自ずと備わっている幹細胞機能を利用し,患者自身から樹立した自家オルガノイドを移植し,再生医療に役立てるための臨床研究が開始されている.本稿では現在のオルガノイド培養技術の展開状況を概観し,合わせて消化器領域における臨床応用への取り組みを紹介したい.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 120 (12), 964-972, 2023-12-10
一般財団法人 日本消化器病学会