デジタルイラスト制作における着色工程へ熟練度の違いが与える影響

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タイトル別名
  • The Effect of Different Skill Levels on The Coloring Process in Digital Illustration Production

抄録

<p>イラスト制作における色彩は,作者の表現意図を反映させる重要な要素である.そのため,体系化された色彩論等に加え,個人が制作を通して形成する暗黙知から成る知識を用いて,効果的に表現することが望ましい.加えて現在のイラスト制作はデジタルツールを用いることが多く,その利点として色数が豊富であることがあげられるが,知識の少ない初心者が効果的に用いることは難しい.そこで本研究は色選択ツールに着目し,描きながら学べるツールのデザイン要素を決定するため,デジタルイラスト制作において熟練度の違いが着色工程へ及ぼす影響を明らかにすることから,着色における初心者の抱える問題点や必要な知識を抽出することを目的とした.その結果,初心者は色の種類,混色の法則,色が相互に与える効果といった色に関する知識に加えて, 配色バランスや色の統一感といった作品の完成度に関する知識が不足していたことで,着色工程に違いが生じ,効果的な表現ができないことが分かった.以上から,上級者に見られる着色工程に沿って,その都度知識に基づく補助を色選択ツールで行い,描きながら効果を実感することで,初心者の能力向上が望めると考える.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861394120851584
  • DOI
    10.11247/jssd.70.0_20
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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