「エージェンシー」概念と「オタク力」概念の検討

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書誌事項

タイトル別名
  • A Consideration of the Concept of "Agency" and the Concept of "Otaku-power"
  • Aiming for Use in Education
  • 教育への利用を目指して

抄録

<p>OECDによって示された「エージェンシー」概念について日本においても研究が広がっているが、エージェンシーとは何か、どのように発揮させるのかという具体が不鮮明である。本研究では「エージェンシー」概念と、渡邉らなどによって新しく提案されている「オタク力」概念の関係を整理することによって、学校教育でエージェンシーをどのように育むかについての考察を行った。あるコンテンツにあるオタクが没入する過程では、興味を持って積極的に情報やモノを集めるというエージェンシーを発揮する関わりと、豊かさのあるコンテンツに対して徹底的にpatientであり続けるという関わりが考えられる。このオタクが没入する状態を教育に当てはめると、学習者が豊かなコンテンツに出会い、patientでありつつエージェンシーを発揮する両義的な没入の過程を経て、学習者が自発的に探究していくという学習モデルの可能性が示唆される。今後は学習者が思わず没入しながらエージェンシーを発揮するような学習コンテンツとはどのようなものかなどの検討を通して、エージェンシーを発揮させる授業デザインの検討を続けていく。</p>

収録刊行物

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861394120870784
  • DOI
    10.11247/jssd.70.0_276
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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