看護師の成長動機づけ尺度開発へ向けた信頼性と妥当性の検証

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  • 新 裕紀子
    九州大学大学院医学系学府保健学専攻 久留米大学医学部看護学科
  • 中尾 久子
    九州大学大学院医学研究院保健学部門
  • 角間 辰之
    久留米大学バイオ統計センター

書誌事項

タイトル別名
  • Verification of Reliability and Validity of the Development of Growth Motivation Scale for Nurses

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抄録

【目的】看護師の成長動機づけ尺度開発へ向けて,尺度の信頼性・妥当性の検証を行うことを目的とした. / 【方法】質的研究結果から導き出された30項目からなる尺度を作成し,全国の病院18 施設に勤務する臨床看護師を対象に自記式質問紙調査を実施した.最終的に607 部の質問紙を分析の対象とした. / 【結果】因子分析の結果,24 項目4 因子が抽出され,それぞれ「自律的組織貢献」「個人のレディネスと職場環境資源の豊かさ」「他者を意識した自己調整」「後悔から生じる目標」と命名した.cronbachʼs alphaはそれぞれ0.90,0.82,0.81,0.74 で,尺度全体としては0.92であった.併存妥当性の検討では「多側面ワークモチベーション尺度」との間に有意な相関関係が認められた. / 【結論】看護師の成長動機づけ尺度は,信頼性・妥当性ともに良好であると判断し,看護師の成長への動機づけの状態を測るための有効な尺度となりうると考えられる.今後は再テストを試み,尺度の安 定性を検討することが必要である.

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