広域医療搬送における自衛隊航空機とDMAT医用電子機器との電磁適合性(EMC)基準の必要性

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タイトル別名
  • Need for standardization of EMC (electro-magnetic compatibility) regulation with Japan Self-Defense Force aircrafts and DMAT’s medical electronics equipment in wide-area medical transport

抄録

<p>【背景】政府は大規模地震時に自衛隊輸送機に災害時医療チーム(DMAT)を搭乗させ、多数傷病者を航空搬送する広域医療搬送を計画している。この際、医用電子機器と航空機電子システムの双方がお互いの発する電磁波により動作異常を起こす可能性があり、両者間の電磁適合性(EMC)の確認が安全管理上重要である。【方法】日本DMAT事務局および航空自衛隊航空支援集団に対し、固定翼輸送機と医用電子機器間のEMC基準について聞き取り調査を実施した。【結果】これまで72種類の医用電子機器のEMC確認を地上駐機中の実機を用いたカップリング方式で実施済だが、自衛隊保有の機器が主であり、DMAT保有の機器については少数のみの実施であった。EMC未確認の医用電子機器の飛行中使用は原則認められない。【考察】広域医療搬送を想定したEMC基準は未整備であり、実搬送時に支障がでる恐れがある。【結語】自衛隊輸送機とDMATの医用電子機器間のEMC基準の整備が喫緊の課題である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861538037843712
  • DOI
    10.51028/jjdisatmed.28.3_101
  • ISSN
    24344214
    21894035
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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