Hybrid ERで実施する大動脈緊急症に対するステントグラフト治療

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タイトル別名
  • Stent-graft repair for aortic emergency in a hybrid emergency room

抄録

〔要旨〕【背景】外傷性大動脈損傷や大動脈瘤破裂など大動脈緊急症は死亡率が高く治療が難しい。救命には迅速な診断・蘇生が肝要であり,出血コントロールや根治治療までの時間短縮が課題である。当院は自走式CTと透視装置を備えたHybrid ER(HER)を有し,診断から治療までシームレスな診療が可能である。当院のHERにおける大動脈緊急症のステントグラフト治療を検討する。【方法】2018年以降,当院のHERでステントグラフト治療実施17(男13,女4)例を後方視的に検討した。【結果】病名は胸部大動脈損傷4例,腹部大動脈損傷2例,胸部大動脈瘤破裂4例,腹部大動脈瘤破裂7例であった。来院から手技開始までの中央値は81(IQR 68~124.5)分で早期死亡は3例であった。【結論】大動脈緊急症に対するHERでのステントグラフト治療は患者移送によるリスクを排除し,シームレスな蘇生,診断,治療が可能であり,有用であった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861548954193536
  • DOI
    10.50840/jjacs.13-23
  • ISSN
    2436102X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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