クロレラ加工品中のフェオホルバイド等クロロフィル分解物試験法の改良

書誌事項

タイトル別名
  • Method Improvement for Quantitative Analysis of Chlorophyll Degradation Compounds, Including Pheophorbide, in Chlorella Products
  • クロレラ カコウヒン チュウ ノ フェオホルバイド トウ クロロフィル ブンカイブツ シケンホウ ノ カイリョウ

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抄録

<p>クロレラ加工品中のフェオホルバイド等クロロフィル分解物試験法として通知試験法(環食第九九号,昭和56年5月8日)が示されているが,操作性に問題があるのに加え,飽和硫酸ナトリウム溶液の調製で使用する試薬(硫酸ナトリウム十水和物あるいは無水硫酸ナトリウム)の種類によっては試薬に含まれる不純物の影響によりフェオホルバイド等が分解し,分析値が大きく低下する場合があった.本研究では,通知試験法の各操作を見直し,操作性を改善するとともに,飽和硫酸ナトリウム溶液を用いない試験法を確立した.本法の性能を評価した結果,フェオホルバイドaは真度100%,併行精度1%,室内精度4%,ピロフェオホルバイドaは真度90%,併行精度3%,室内精度3%となり,良好な結果が得られた.本法は現行の指導事項の適否判定に用いることができる試験法であり,クロレラ加工品の品質を管理する上で有用と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 64 (6), 191-199, 2023-12-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (12)*注記

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