呈色反応によるツキヨタケの簡易鑑別法を食中毒の原因特定に利用した事例

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タイトル別名
  • Color Reaction Identification of <i>Omphalotus guepiniformis</i> Causing Food Poisoning
  • テイショク ハンノウ ニ ヨル ツキヨタケ ノ カンイ カンベツホウ オ ショクチュウドク ノ ゲンイン トクテイ ニ リヨウ シタ ジレイ

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抄録

<p>ツキヨタケを原因とする食中毒事例において,原因究明に呈色反応による簡易鑑別法を利用した.検体として確保された未調理キノコの子実体傘部にビーム試薬(5%水酸化カリウムエタノール溶液)を滴下したところ,一部のキノコで青緑色に呈色した.このキノコの子実体傘表皮のエタノール抽出物においても同様の反応を示した.未調理キノコに対しLC-MS/MSを用いた分析を行ったところ,各検体からツキヨタケの有毒成分の1つであるイルジンSが検出され,本事例はツキヨタケを原因とする食中毒であると断定された.以上のことから,当該鑑別法はツキヨタケ食中毒の原因究明におけるスクリーニング検査として有用であることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 64 (6), 232-235, 2023-12-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (4)*注記

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