新規トラクションデバイスが有用であった大腸ESDの1例

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タイトル別名
  • A case of endoscopic submucosal dissection of colorectal tumor using endoscopic lifting device LA-400-01 Flex Lifter

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抄録

<p>内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は大腸腫瘍に対する標準的治療として確立され,病変サイズや形態,線維化の有無に関わらず一括切除率が高いという利点がある.一方でESDは技術的難易度が高く,穿孔や出血などの偶発症のリスクを伴う.現在,様々なトラクションデバイスが開発されており,安全かつ効率的にESDを施行するうえで有用である.</p><p>新規トラクションデバイス(ディスポーザブル把持鉗子LA-400-01)を用いることで,上行結腸の30 mm大0-Is病変に対してtraineeが偶発症なくESDを施行し得た.本デバイスは牽引部位や牽引強度を適宜調整することで,粘膜下層剥離に必要な安定した視野確保が得られる.文献的考察を加えて本デバイスの有用性について報告する.</p>

収録刊行物

  • Progress of Digestive Endoscopy

    Progress of Digestive Endoscopy 103 (1), 36-39, 2023-12-22

    一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部

参考文献 (8)*注記

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