帰化アサガオ類は緑地管理場面において侵略的か
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- 黒川 俊二
- 京都大学大学院農学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Could naturalized annual morning glories become invasive weeds in urban vegetation management?
抄録
一年生の帰化アサガオ類(アメリカアサガオ,マルバルコウ,マルバアサガオ,ホシアサガオ,マメアサガオ)は,種子休眠性を持ち埋土種子集団を形成すること,長期にわたって発生すること,つる性で作物によじ登ること,防除を必要とする期間が長いことなどからダイズ作を中心に農地で深刻な問題となっている.観賞用に持ち込まれた種と輸入穀物への種子混入によって持ち込まれた種があり,両者間で国内分布にも多少の違いがある.農地以外では路傍,鉄道,水路沿い,太陽光パネル下,都市部の植栽地など様々な場所で発生し,フェンス,ガードレール,電柱・電線などインフラ施設へつるの巻きつきによる雑草害も懸念される.一方で,それらの場所で発生している地域は限られており,国内外のこれまでの知見と合わせて考えると生活圏の緑地管理場面への侵略性は現段階では高くないと判断された.
収録刊行物
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- 草と緑
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草と緑 15 (0), 14-23, 2023
特定非営利活動法人 緑地雑草科学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861618042310016
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- ISSN
- 24242551
- 21858977
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可