書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Chylopericardium Caused by Chylous Pleural Effusion Inflow from a Damaged Pericardium during Operation for Right Lung Cancer
- ミギウエ ヨウ ハイガン ジュッチュウ ノ シンマク ソンショウブ カラ ノ ニュウビキョウ ミズリュウニュウ デ ハッショウ シタ ニュウビシンマクショウ ノ 1レイ
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抄録
<p>症例は60歳,女性.右上葉肺癌(cT1cN0M0 Stage I A3)に対して胸腔鏡下右上葉切除+リンパ節郭清術(ND2a-1)を施行.術後経過は問題なく術後4日目に退院となったが,術後12日目に血圧低下を伴う右胸痛で当院に救急搬送.心臓超音波検査で心嚢液貯留を認めた.心嚢ドレナージを施行し乳白色の排液を認め,乳糜心膜症と診断した.心嚢ドレナージと食事療法にて乳糜心膜症は改善し,術後23日目に退院.術後37日目に右乳糜胸を認め再入院となったが,胸腔ドレナージおよび食事療法・胸膜癒着療法にて改善し,術後54日目に退院となった.乳糜心膜症は肺癌術後には稀な合併症であるが,心タンポナーデにより致死的な経過をきたす可能性があり,認知しておくべき合併症である.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 84 (6), 868-872, 2023
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861618044619264
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 032952259
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可