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- 山津 幸司
- 佐賀大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Are the performances of private schools better than public schools at the Kyushu District High School Baseball Tournament in Saga in the fall?
抄録
高校野球において私立高等学校の躍進が目覚ましい。2021年と2022年の8月に開催された全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)に出場した49校の7割超(38校)が私立であり、平成以降の優勝校の9割超が私立であることから、夏の甲子園大会における私立の優勢は顕著である。夏の甲子園大会予選における私立の優勢は佐賀県でも認められつつある。すなわち、夏の甲子園予選佐賀大会の全大会を分析した先行研究では私立の優勝率が有意に高いとはいえないものの、最近15大会に絞ると私立の優勝可能性は公立の12.8倍と有意に高くなる。一方、選抜高校野球大会(春の甲子園大会)では、都道府県と地区ブロックで2回の予選突破が求められる。そのため、春の甲子園大会への出場は狭き門である。佐賀県勢の出場は平成以降では11校であり、そのうち公立が90.9%(10校)を占め公立校が優勢に見える。そこで、本研究の目的は春の甲子園大会への一次予選となる秋季の九州地区高等学校野球佐賀大会における戦績は公立と私立のどちらが優勢かを明らかにすることであった。研究対象は、2007年から2022年の秋季の九州地区高等学校野球佐賀大会の全16大会のいずれかに出場した43校(公立37校、私立6校)であった。χ2検定の結果、私立の優勝率は50.0%(公立13.5%)、準優勝以上への進出率は83.3%(公立29.7%)、ベスト4以上への進出率は100%(公立54.1%)、準優勝複数回進出率は33.3%(公立5.4%)で公立に比べて有意に高かった。ロジスティック回帰分析の結果、私立の準優勝以上となるオッズ比は11.8(95%信頼区間は1.23—113.2)であり、私立が準優勝以上となる可能性は公立より11.8倍高いことが示された。以上のことから、佐賀県における春の甲子園大会の1次予選である秋季の九州地区高等学校野球佐賀大会においても私立優勢の可能性が示された。本研究の方法論にはいくつかの課題が残されているため、本当に私立が優勢なのか、私立優勢の理由は何かを明らかにしていく必要がある。
収録刊行物
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- 九州地区国立大学教育系・文系研究論文集
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九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 10 (1), No. 4-, 2023-12-27
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390861618044923008
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- ISSN
- 18828728
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可