チャ寄生クワシロカイガラムシ防除における乗用型防除機を用いた効果的な薬剤散布方法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of Pesticide Application using Riding-type Sprayers for Control of the Mulberry Scale, <i>Pseudaulacaspis pentagona</i> (Targioni-Tozetti), in Tea Fields

抄録

<p>チャの重要害虫であるクワシロカイガラムシは茶樹葉層下に寄生するため,薬液が本種やその寄生部位に付着しにくく薬剤防除が難しい。近年普及が進んでいる乗用型防除機を用いた場合の本種に対する効果的な薬剤散布方法を検討するため,2種類の乗用型防除機において上方ブームノズル単独,カイガラノズル単独,上方ブームノズルおよびカイガラノズル併用,3種類の方法で複数水準の量を散水し,茶樹内の液滴付着程度を調査した。</p><p>カワサキ機工株式会社KJS4-BR,落合刃物工業株式会社OMS-7Fどちらの防除機を用いた試験でも,上方ブームノズルとカイガラノズルを併用した場合,感水紙の変色割合は散水量の各水準で他のノズル単独の場合と同程度となるか上回り,両ノズルの併用により効率的な液滴の付着が可能であった。また,感水紙の設置位置については垂直位置が深いほど,水平位置が内側であるほど変色割合が大きくなる傾向にある場合が多かった。乗用型防除機を用いた薬剤散布においては,カイガラムシ類の防除に対し上方ブームノズルとカイガラノズルの併用が推奨される。</p>

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