GB21‒2,GB21-3 及びGS21 航海(トカラ列島周辺海域)における磁気異常観測の概要

  • 佐藤 太一
    産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門
  • 高下 裕章
    産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Preliminary results of the magnetic anomaly survey around Tokara Islands during the GB21-2, GB21-3, and GS21 cruises

抄録

<p>トカラ列島北部海域において,海域地球物理図作成を目的とした地磁気観測を実施し,曳航式全磁力計の観測値に基づき全磁力異常図を作成した.また昨年度のトカラ列島南部海域で取得された三成分磁気観測から算出した全磁力異常と合わせてトカラ列島全域の磁気異常図も作成した.島弧の島々及び複数の海底下の地形的高まりではダイポール型磁気異常が見られ,地形との関連から火山活動によるものと推測される.調査海域西側の南北方向に連続する地形的高まりは,地磁気・重力的特徴から火成活動を伴う沖縄トラフの東縁部をなす地形的境界であると考えられる.この地形的高まりの一部では正の磁気異常がみられており,表層の火成活動による起因する磁化によるもの,もしくはより深部の磁化物体によるものと推測される.トラフ底では海底地形を伴わないダイポール型磁気異常の一部と考えられる正の磁気異常が観測され,海底下の火成活動が推測される.</p>

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参考文献 (6)*注記

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