頚椎の骨棘が影響したと考えられた食道びらんの 1 例

  • 岩室 雅也
    岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 消化器内科
  • 安部 真
    岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 消化器内科
  • 河原 祥朗
    岡山大学病院 光学医療診療部
  • 岡田 裕之
    岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • 症例報告 頚椎の骨棘が影響したと考えられた食道びらんの1例
  • ショウレイ ホウコク ケイツイ ノ ホネキョク ガ エイキョウ シタ ト カンガエラレタ ショクドウビラン ノ 1レイ

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説明

症例は食道びらんの精査希望で紹介受診した 78 歳の男性。びらんは頚部食道に内視鏡の抜去時のみにみられ,びらん周囲の粘膜は壁外性に圧排されていた。3 年間に 4 回の内視鏡検査と 3 回の生検を実施したが,内視鏡所見に変化なく生検結果はいずれもgroup 1 であった。頚部CT検査で頚椎前面に骨棘形成を認め,食道 が圧排されていたことから,頚椎の骨棘により偏倚した食道と内視鏡が接触して食道びらんを形成したと考えられた。

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