Bibliographic Information
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- ゴエンジコ ニ カンスル イリョウ ソショウ ノ カイセキ
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Abstract
誤嚥事故に関する過去 20 年間の裁判例のうち,検索し得た 26 の裁判例を解析した。本調査で,誤嚥事故の認容率が 57.7 %と高いこと,事故の転帰が死亡・重度後遺症であること,1000 万円以上の高額賠償が認められていること,誤嚥物が多種多様であること,誤嚥事故は病院だけでなく介護施設でも起きていることから,誤嚥事故対策が如何に重要であるかが再認識された。そして,①食事の提供,②食事の際の見守り,③誤嚥後の対応が争点となっており,争点化された裁判例のうち 4 割の裁判例で過失が認定され,過失が認められた裁判例では,ほぼ全例で因果関係が認定され,賠償責任が認められている。誤嚥事故に関する医療訴訟を防止・減少させるためには,病院においては,②見守り等の対応を適切にすること,介護施設においては,①誤嚥リスクを把握し食事を提供すること,③誤嚥した場合の対応として救急搬送の時期を逸しないようにすることが重要である。
Journal
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- JAPANESE JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE
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JAPANESE JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE 16 (5), 346-353, 2020-09-30
JAPAN SOCIETY OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390861725896558848
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- NII Article ID
- 40022381563
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- NII Book ID
- AA12856321
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- ISSN
- 27587878
- 21858136
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- NDL BIB ID
- 030697643
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed